2025/06/21

86BoxにWindows/286 2.11をインストールする

この記事では86BoxにWindows/286 2.11をインストールする方法を解説していきます。


マシン構成

86Boxの次の構成を使用します。
記載のない箇所(サウンドカードなど)はすべて「None」のままにしておいてください。

マシンの種類: [1982] 80286
マシン: [SCAT] Hyundai Slomon 286KP
CPU: Intel 80286
速度: 8MHz
RAM: 2048KB
FPU: なし
ビデオカード: [ISA] Trident TVGA 8900D
マウス: Microsoft Serial Mouse
HD/FDコントローラー: Internal controller
ハードディスク: IDE (0:0) C=925,H=7,S=17,53MB RAM Disk (max. speed)
フロッピーディスクA: 3.5" 1.44M
フロッピーディスクB: 5.25" 1.2M


必要なディスク

インストール開始

準備が出来たら、インストールを開始していきましょう。

1. VMを起動します。

2. POSTでメモリテストが実行されるので待ちます。
メモリテスト

3. 「CMOS RAM ERROR,CHECK BATTERY/RUN SETUP」と表示されたら86Boxのメニューから[Action]→[Ctrl+Alt+Esc]を選択します。
CMOSエラー

4. BIOS設定が表示されます。VM構成と一致するように設定を変更してください。
BIOS設定画面が表示される
変更後のBIOS設定

5. F10→F5の順に押して変更を保存します。保存する前にDOS 3.31のディスクを挿入しておいてください。
BIOS設定を保存する

6. MS-DOSが起動します。
MS-DOS 3.31が起動する
FDISKと入力する

7. FDISKでパーティションを作成します。
FDISK
警告は無視でOK

8. システムを再起動します。
システムを再起動

9. 再起動後、「format c: /s」を実行し、ハードディスクのフォーマット+システムファイルのコピーを行います。
フォーマット開始

10. フォーマットが開始されます。
フォーマット中

11. フロッピーディスクを取り出し、再起動します。

12. 再起動後、Windows/286 2.11のdisk01をマウントします。
Windows/286 2.11のインストールディスク

13. Windowsのセットアップが開始します。
セットアップの開始

14. C:\WINDOWSのままでOKです。
C:\WINDOWSのまま

15. 一番上のオプションを選択します。
「IBM AT (or 100% compatible)」を選択

16. ビデオドライバーを変更するため、VGAを選択してEnterを押します。
ビデオドライバーを変更する

17. 多数の選択肢が表示されます。一番下の「Other (requires disk provided by a hardware manufacturer)」を選択します。
一番下までスクロール

18. Trident TVGA 8900Bのドライバーディスクを挿入して「A:」を「B:」に変更してEnterを押します。
ビデオドライバーのインストール

19. 「TRIDENT TVGA8900 1024x768 256 color display (1024K required)」を選択しておくことをお勧めします。
TRIDENT TVGA8900 1024x768 256 color display (1024K required)

20. 「No Change」で次へ進みます。
No Changeを選択

21. Eを押します。
Eを押す

22. ファイルのコピーが開始されます。
ファイルのコピー

23. ディスクを入れ替えます。
ディスクの入れ替え

24. プリンターまたはプロッターのインストールはスキップします。
Cを押してセットアップを続行

25. 地域設定を選択します。一番上の選択をお勧めします。
地域の選択

26. 22および23と同様にファイルのコピーを続行します。

27. ブートドライブの場所を尋ねてくるので C: であることを確認してEnterを押します。
CONFIG.SYSの作成場所

28. AUTOEXEC.BATファイルを変更するかどうか尋ねられるのでYを押します。
AUTOEXEC.BATの変更を承認する

29. 続行します。

30. 最善の結果を得るため、Memsetを実行することを推奨します。
Memsetを実行する

31. 内容を確認してEnterを押します。
Memsetが実行される

32. Memsetは拡張メモリを検出できませんでしたみたいなメッセージが表示されますが、Noneを選択します。
Noneを選択

33. ブートドライブの場所を入力します。通常は C:\ です。
ブートドライブの場所を入力

34. SMARTDRV.SYSのコピー先を入力します。
SMARTDRV.SYSのコピー先を入力

35. Disk04(Utilities 2)を挿入します。
Utilities 2ディスクを挿入

36. CONFIG.SYSファイルの変更を承認します。
CONFIG.SYSの変更を承認

37. すべてのドライブからディスクを取り出し、Ctrl+Alt+Delを押してシステムを再起動します。
システムを再起動
再起動中

38. 「win」と入力してWindowsを起動します。
Windowsを起動
起動画面

39. 1024x768の解像度でWindowsが起動します。
Windowsが起動する

40. 完了です!
バージョン情報ダイアログ
C:\WINDOWSの内容


デモ

デモということでこんな感じに色々実行してみました。
デモ

次回

次回の記事は「86BoxにWindows/386 2.11をインストールする」という記事を書きたいと思います。

参考動画




余談

この記事を書くのに8:50から1時間28分かかりました。

終わり

これで86BoxにWindows/286 2.11をインストールする方法の記事を終わります。

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