2025/08/29

EDLINの使い方

この記事では、MS-DOSに搭載されていたEDLINの使い方を記載します。
EDLINは非常にシンプルなラインエディタであり、わずか2週間で作成されたプログラムとなります。

EDLINはMS-DOS用アプリケーションなので現代のWindowsで実行することはできません。


起動方法

まず、EDLINを起動するには以下のようにファイル名を引数にして指定して起動する必要があります。
EDLIN MEMO.TXT
上手くいくと以下のように表示されます。
EDLIN


その後、以下を参考に編集をしてください。

コマンド

  • 挿入(I) - 新しい行を挿入します。完了したらCtrl+Cで終了します。
  • 表示(L) - 現在のファイルの内容と行番号を表示します。
  • 行の挿入(I) - 特定の行番号に新しい行を挿入できます。
  • 行の削除(D) - 特定の行番号を削除できます。
  • 行のコピー(C) - 特定の行を別の場所にコピーできます。
  • 行の置換(R) - 特定の行の一部を別の文字列に置き換えることができます。
  • 保存して終了(E) - ファイルを保存してEDLINを終了します。
  • 終了(Q) - ファイルを保存せずにEDLINを終了します。
  • 名前を付けて保存(W) - ファイルに別の名前を付けて保存します。

編集結果

最終的に、以下のようになりました。
EDLINの結果

終わり

この記事でEDLINの使い方はわかりましたか?
これでEDLINの使い方の解説を終わります。

2025/08/04

仮想マシンソフトウェアでのSound Blasterカードのサポート

この記事では仮想マシンソフトでのSound Blasterのサポート状況を記載していきます。


VMware

Sound Blaster 16がサポートされています。
使用するには.vmxファイルにsound.virtualDev = "sb16"を追加する必要があります。


VirtualBox

VMwareと同様に、SB16がサポートされています。
こちらはファイルの編集などは必要なく、仮想マシンの設定で選択できます。


Hyper-V

❌ Sound Blasterどころか、サウンドカードのサポートすらありません。


QEMU

Sound Blaster 16がサポートされています。


86Box

恐らく仮想化ソフトの中でも最多です。
下記にはMCAは含まれていません。

  • Sound Blaster v1.0
  • Sound Blaster v1.5
  • Sound Blaster v2.0
  • Sound Blaster Pro v1
  • Sound Blaster Pro v2
  • Sound Blaster 16
  • Sound Blaster 16 PnP
  • Sound Blaster 32 PnP
  • Sound Blaster AWE32
  • Sound Blaster AWE32 PnP
  • Sound Blaster AWE64 Value
  • Sound Blaster AWE64
  • Sound Blaster AWE64 Gold

PCem

86Boxと比べれば少ないですが、基本的には十分かと思います。
下記にはMCAは含まれていません。

  • Sound Blaster 1.0
  • Sound Blaster 1.5
  • Sound Blaster 2.0
  • Sound Blaster Pro v1
  • Sound Blaster Pro v2
  • Sound Blaster 16
  • Sound Blaster AWE32

DOSBox

DOSゲームの実行に最適です。

  • Sound Blaster 1.0
  • Sound Blaster 2.0
  • Sound Blaster Pro 1.0
  • Sound Blaster Pro 2.0
  • Sound Blaster 16


仮想マシンソフトウェアでACPIを無効にする方法

この記事では仮想マシンソフトウェアでACPIを無効化する方法を記載します。
ACPIのバグがあるビルドのインストールなどにお役立てください。


VMware

✔️ .vmxファイルに下記を追加することでACPIを無効化することができます。

acpi.present = "FALSE"

VirtualBox

✔️ 下記のコマンドを実行するとACPIを無効化することができます。

VBoxManage modifyvm "<VM name>" --acpi off

※<VM name>は仮想マシンの名前に置き換えてください。


Hyper-V

❌ ACPIを無効化することはできません。


QEMU

✅起動引数に下記の引数を追加するとACPIが無効にすることができます。

-M acpi=off


86Box

✅ ACPI搭載マシンの一部ではBIOSセットアップで無効にすることができるはずです。


Windows XP Starter Editionの仮想化ソフトの対応状況まとめ

Windows XP Starter Editionでは、高速なCPUを搭載しているだけで「Unsupported state」というメッセージが表示されるため現代のCPUでは通常通りに使うことができません。
そこで、何をしたらWindows XP Starter Editionを実行できるようになるかまとめてみました。
なお、これらは私が実際に動作確認をしたわけではありませんのでご注意ください。


VMware

✔️ vmxファイルに下記を追加すれば実行することができます。

cpuid.0.ebx = "0110:1000:0111:0100:0111:0101:0100:0001"
cpuid.0.ecx = "0100:0100:0100:1101:0100:0001:0110:0011"
cpuid.0.edx = "0110:1001:0111:0100:0110:1110:0110:0101"
cpuid.1.eax = "----:0000:0000:0000:----:1111:0100:0110"


VirtualBox

✔️下記のコマンドを入力すると実行することができます。

VBoxManage modifyvm <VM Name> --cpu-profile "Intel Pentium 4 3.00GHz"

※「<VM Name>」はVM名に置き換えてください。


QEMU

✅ 起動引数に-cpu pentium3を付けると実行することができます。


86Box

✅ 適切な構成を使用すれば実行することができます。


Hyper-V

❌ CPUIDを偽装する機能が提供されていないため、実行することはできません。