2025/06/29

exFATと互換性のあるOS一覧

exFATはMicrosoftが開発したファイルシステムであり、FAT32では不可能な4GB以上のファイルを扱うことが可能になり、USBメモリーやSDカードなどのリムーバブルメディアに設計されています。
この記事ではexFATと互換性のあるOSを記載します。


  •  Windows
    • Windows XP SP2/SP3 (KB955704の適用必須)
    • Windows Vista
    • Windows 7
    • Windows 8
    • Windows 8.1
    • Windows 10
    • Windows 11
  • macOS
    • macOS 10.6.5 Snow Leopard以降
  • Linux
    • カーネル5.4以降 (それ以前のバージョンでもexfat-fuseexfat-utilsを導入すれば対応可能)
  • iOS
    • iOS13以降のデバイスに接続された外部デバイス
  • Android
    • 端末によっては対応していない場合もあるので注意

2025/06/22

Compaq Portable Diagnostic Diskを使ってみた

この記事は元々Note用に書きましたが、一応Bloggerにも記載しておきます。

この記事では、Compaq Portable Diagnostic Diskを使用してCompaq Portable IIIのBIOS情報を設定していきたいと思います。

必要なディスク

マシンの種類: [1985] i386DX
マシン: [ISA] Compaq Portable III (386)
CPUの種類: Intel i386DX
CPUの速度: 20MHz
RAM: 4MB
ビデオカード: Internal controller  (RGB type=Amber Monochrome)
マウス: Microsoft Serial Mouse
HD/FDコントローラー: Internal controller
HDD: IDE (0:0)   C=1024,H=8,S=16,64MB   RAM Disk (max. speed)
フロッピードライブA: 3.5" 1.44M
フロッピードライブB: 5.25" 1.2M


開始

それでは、実際に開始していきましょう。

1.  VMを起動し、Compaq Portable Diagnostic DiskをドライブA:に挿入します。

2. 「エラー 162: システムオプションが設定されていません。診断ディスクを A: に入れてください」的なメッセージが表示されたらF1を押します。

3. さらに追加で163エラーが表示されますが、気にせずに待ちます。

4. Compaq Setup Utilityが起動します。

5. 改めてシステムオプションと日時が設定されていないと表示されるので任意のキーを押して続行します。

6. システムの日時を設定します。

7. フロッピーディスクドライブA:とB:の種類を選択します。

8. 86Boxの設定でビデオカードをInternal controllerに設定した場合はYを入力し、それ以外の場合はNを入力します。

9. ブート時のNumLockの状態を選択します。正直どちらでも良いです。

10. システム構成の概要を確認します。間違っている項目があればF4を押して修正し、そうでない場合はF3を押して次へ進んでください。

11. [Exit and save changes]を選択します。マシンが再起動されます。


これでBIOS情報の設定は完了しました。
後はMS-DOSなどのOSのインストールを行うことができます。

MS-DOSのバージョンとして個人的にはMS-DOS 3.31 Compaq  OEMがおすすめです。

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2025/06/21

86BoxにWindows/386 2.11をインストールする

この記事では86BoxにWindows/386 2.11をインストールする方法を解説していきます。
286バージョンもご覧ください。


マシン構成

86Boxで次の構成を使用してください。

マシンの種類: [1988] i386SX
マシン: [SCAMP] DataExpert 386SX
CPU: Intel i386SX
速度: 25MHz
RAM: 4MB
FPU: なし
ビデオカード: [ISA] Trident TVGA 8900D
マウス: Microsoft Serial Mouse
HDコントローラー: [ISA16] PC/AT IDE Controller
FDコントローラー: Internal controller
ハードディスク: IDE (0:0) C=925,H=7,S=17,53MB RAM Disk (max. speed)
フロッピーディスクA: 3.5" 1.44M
フロッピーディスクB: 5.25" 1.2M


必要なもの


注意事項

  • 386拡張機能を使用するにはMS-DOS 3.3xまたは4.01をお勧めします。MS-DOS 5以降のHIMEMを使用すると拡張メモリが既に使用されているため、Windows/386が起動しなくなります。

インストール開始

この記事では286と同じ個所はスキップしています。それらの詳細な手順については286版のページをご覧ください。

すべての準備ができたらインストール

1. VMを起動し、BIOS設定画面を開きます。
BIOS設定を開く

2. 「STANDARD CMOS SETUP」を選択します。
STANDARD CMOS SETUP

3. 内容を確認します。
内容を確認

4. 適切な構成に変更します。
システム構成を設定

5. CMOSに変更を保存して終了します。
変更を保存して終了

6. 286と同じように、MS-DOSとハードディスクを構成します。

7.  再起動後、Setupディスクを挿入して「a:」→「setup」の順に実行します。

8. C:\WIN386のままでOKです。
C:\WIN386

9. コンピュータの種類として「IBM Personal System/2 Model 80」を選択します。
「IBM Personal System/2 Model 80」を選択

10. 286と同じようにTrident TVGA8900Dディスプレイドライバーディスクを挿入します。この際、必ず386用のディスプレイドライバーディスクを使用してください。

11. 画像のオプションを選択します(286の時と同じです)。
「TRIDENT TVGA8900 1024x768 256 Color display (1024K required)」を選択

11. No ChangeでOKです。
No Change

12. ファイルのコピーが開始されるので、次々とディスクを入れ替えます。

13. 286と同じようにAUTOEXEC.BAT、CONFIG.SYS、Memsetの構成などを画面の指示に従って構成します。完了後、必ず再起動してください。

15. WIN386.EXEを起動します。
起動画面

16. インストール完了です!
デスクトップ
デスクトップ (バージョン情報ダイアログ付き)

デモ

デモ

終わり

これで86BoxにWindows/386 2.11をインストールする方法の解説を終わります。

86BoxにWindows/286 2.11をインストールする

この記事では86BoxにWindows/286 2.11をインストールする方法を解説していきます。


マシン構成

86Boxの次の構成を使用します。
記載のない箇所(サウンドカードなど)はすべて「None」のままにしておいてください。

マシンの種類: [1982] 80286
マシン: [SCAT] Hyundai Slomon 286KP
CPU: Intel 80286
速度: 8MHz
RAM: 2048KB
FPU: なし
ビデオカード: [ISA] Trident TVGA 8900D
マウス: Microsoft Serial Mouse
HD/FDコントローラー: Internal controller
ハードディスク: IDE (0:0) C=925,H=7,S=17,53MB RAM Disk (max. speed)
フロッピーディスクA: 3.5" 1.44M
フロッピーディスクB: 5.25" 1.2M


必要なディスク

インストール開始

準備が出来たら、インストールを開始していきましょう。

1. VMを起動します。

2. POSTでメモリテストが実行されるので待ちます。
メモリテスト

3. 「CMOS RAM ERROR,CHECK BATTERY/RUN SETUP」と表示されたら86Boxのメニューから[Action]→[Ctrl+Alt+Esc]を選択します。
CMOSエラー

4. BIOS設定が表示されます。VM構成と一致するように設定を変更してください。
BIOS設定画面が表示される
変更後のBIOS設定

5. F10→F5の順に押して変更を保存します。保存する前にDOS 3.31のディスクを挿入しておいてください。
BIOS設定を保存する

6. MS-DOSが起動します。
MS-DOS 3.31が起動する
FDISKと入力する

7. FDISKでパーティションを作成します。
FDISK
警告は無視でOK

8. システムを再起動します。
システムを再起動

9. 再起動後、「format c: /s」を実行し、ハードディスクのフォーマット+システムファイルのコピーを行います。
フォーマット開始

10. フォーマットが開始されます。
フォーマット中

11. フロッピーディスクを取り出し、再起動します。

12. 再起動後、Windows/286 2.11のdisk01をマウントします。
Windows/286 2.11のインストールディスク

13. Windowsのセットアップが開始します。
セットアップの開始

14. C:\WINDOWSのままでOKです。
C:\WINDOWSのまま

15. 一番上のオプションを選択します。
「IBM AT (or 100% compatible)」を選択

16. ビデオドライバーを変更するため、VGAを選択してEnterを押します。
ビデオドライバーを変更する

17. 多数の選択肢が表示されます。一番下の「Other (requires disk provided by a hardware manufacturer)」を選択します。
一番下までスクロール

18. Trident TVGA 8900Bのドライバーディスクを挿入して「A:」を「B:」に変更してEnterを押します。
ビデオドライバーのインストール

19. 「TRIDENT TVGA8900 1024x768 256 color display (1024K required)」を選択しておくことをお勧めします。
TRIDENT TVGA8900 1024x768 256 color display (1024K required)

20. 「No Change」で次へ進みます。
No Changeを選択

21. Eを押します。
Eを押す

22. ファイルのコピーが開始されます。
ファイルのコピー

23. ディスクを入れ替えます。
ディスクの入れ替え

24. プリンターまたはプロッターのインストールはスキップします。
Cを押してセットアップを続行

25. 地域設定を選択します。一番上の選択をお勧めします。
地域の選択

26. 22および23と同様にファイルのコピーを続行します。

27. ブートドライブの場所を尋ねてくるので C: であることを確認してEnterを押します。
CONFIG.SYSの作成場所

28. AUTOEXEC.BATファイルを変更するかどうか尋ねられるのでYを押します。
AUTOEXEC.BATの変更を承認する

29. 続行します。

30. 最善の結果を得るため、Memsetを実行することを推奨します。
Memsetを実行する

31. 内容を確認してEnterを押します。
Memsetが実行される

32. Memsetは拡張メモリを検出できませんでしたみたいなメッセージが表示されますが、Noneを選択します。
Noneを選択

33. ブートドライブの場所を入力します。通常は C:\ です。
ブートドライブの場所を入力

34. SMARTDRV.SYSのコピー先を入力します。
SMARTDRV.SYSのコピー先を入力

35. Disk04(Utilities 2)を挿入します。
Utilities 2ディスクを挿入

36. CONFIG.SYSファイルの変更を承認します。
CONFIG.SYSの変更を承認

37. すべてのドライブからディスクを取り出し、Ctrl+Alt+Delを押してシステムを再起動します。
システムを再起動
再起動中

38. 「win」と入力してWindowsを起動します。
Windowsを起動
起動画面

39. 1024x768の解像度でWindowsが起動します。
Windowsが起動する

40. 完了です!
バージョン情報ダイアログ
C:\WINDOWSの内容


デモ

デモということでこんな感じに色々実行してみました。
デモ

次回

次回の記事は「86BoxにWindows/386 2.11をインストールする」という記事を書きたいと思います。

参考動画




余談

この記事を書くのに8:50から1時間28分かかりました。

終わり

これで86BoxにWindows/286 2.11をインストールする方法の記事を終わります。